こんにちは。じんぞーの日記にお越しいただきありがとうございます。じんぞーです。先日、母が慢性腎不全と診断されました。自分が腎不全になってから、腎臓の働きや腎不全への流れを勉強してきましたが、この腎臓の勉強は健康な人こそするべきだと思います。
まだ腎臓が元気な人こそ腎臓を学ぶべき
僕は腎機能の低下に気が付かず、病院に行き、検査をした時にはすでにGFRは2でした。たったの2です(笑)
GFRとは簡単に言えば腎臓の働きです。健常者に比べて2%程度ということです。
それ以来腎機能低下から慢性腎臓病、腎不全、人工透析までのメカニズムを勉強してきました。そして、勉強しながら思ったことは「もっと早く知っておけばよかった」
同じように思われた人は少なくないと思います。
今、腎不全になって思うのは、もっと健康な人こそ腎臓を学ぶべきであり、国や医療機関ももっと積極的に啓蒙すべきです。
腎臓は日常生活が非常に影響を与える臓器です。どうすれば腎臓が悪くなるのか、それを守るためにはどうすればよいのか。腎臓が悪くなればどうなってしまうのかを知るべきです。
沈黙の臓器なだけあって、あまり日常で気にすることはありませんが、腎臓は非常に大切な臓器であり、負担がかかりやすい臓器でもあります。
腎臓とその働き
腎臓には糸球体と言う毛細血管と尿細管という管があります。これをネフロンと言います。このネフロンが腎臓1つに100万個あります。
この糸球体で血液をろ過して、尿細管で体に必要なものを再吸収します。
腎臓はこのように血液をきれいにするだけではなく、ホルモンを分泌したりします。
糸球体では1分間に200mlの血液をろ過します(このろ過量をGFRという)。そこで原尿が1日に150ℓ作られ、尿細管で必要なミネラルを吸収させて、尿が1日1.5ℓ作られます。
腎臓は血圧を調整するレニン、骨を維持するビタミンD、赤血球をつくるエリスロポエチンというホルモンを作ります。ですので、腎臓が働かなくなると骨がボロボロになり、貧血になり、血圧が乱れます。そしてそれが重大な病気を招きます。
腎臓が働かなくなると、疲れやすい、貧血、食欲不振など一見ただの体調不良と変わらない症状がでます。これが気が付きにくいんです。
検査及び診断
慢性腎臓病(CKD)の検査はとても簡単です。血液検査と尿検査でわかります。
腎機能が落ちると糸球体でろ過が上手くいかず、尿にたんぱくが混じってしまいます。
それからクレアチニンや尿酸、尿素窒素などから判断します。
GFR(糸球体の血液ろ過量)が1分間に60mlを下回ると慢性腎臓病です。
GFRが15を切ると透析が必要になります。
治療について
腎臓病の治療は自分との戦いです。
・生活習慣の見直し
・食事制限
・薬
運動をする事やたばこをやめること。食事も栄養士の指示に従い、たんぱくや塩分の制限をする。高血圧は腎臓に負担をかけるので血圧を低く保つ。
基本的なことはこんな感じです。とにかく自分の強い意志が必要です。自分を甘やかすと透析まっしぐらですよ。
以上のように腎臓は予備知識と強い意志があれば、健康に保つことができる臓器です。
健康な人、まさか自分が腎臓病になるわけがないと思っている人こそ、1度腎臓を勉強してみてください。そして定期的にきちんと検査を受けてください。そうすれば大きなハンデを持たなくて済みます。