腎不全・人工透析

腎移植

こんにちは。じんぞーの日記にお越しいただきありがとうございます。じんぞーです。最近ストーブをつけはじめたせいか喉が渇き、飲水量が増えてしまっています。

前にも書きましたが、僕にとって、腎不全の食事制限や透析よりもつらいのは、水分制限ですね。どちらかというと元々人よりも飲む量は多い方だったんですね。夏なんかはガブ飲みしまくってましたから、それが出来ないのが辛い!

腎移植

そんな生活から脱出したいと思っていても、残念ながら現在の医療では自力で腎臓の機能を取り戻すことはできません。将来的には何とか細胞とかを使ってできるかもしれませんが。

今の医療で腎機能を取り戻す唯一の手段が腎臓移植です。

他の人の腎臓を頂くのです。それにより、腎機能を取り戻すことができます。

移植には種類あります。

・生体腎移植 親や兄弟などから移植することです。

・献腎移植  亡くなられた方から移植することです。

生体腎移植についてはスムーズに移植をすることができますが、献腎移植は移植を待っている人とドナーの数の関係で、移植までに平均で10年〜15年かかります。移植をしたいと思ってから、それだけ待たなくてはならないのです。これはあくまでも平均ですので、20年以上待たなければならない人もいます。

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必要な事

腎移植をするには必要なことがあります。ただ透析をしていればいつか声がかかるものではありません。まずは腎移植のネットワークに登録する必要があります

ここからは先日登録をしてきた僕の流れを例として書きます。まずは腎移植を行っている病院に行きます。これは現在透析している病院に紹介してもらう形をとります。病院とよく相談して決めてください。紹介された病院には移植外来があります。そこで登録の手続きをします。コーディネーターの方が担当者のような形でついてくれます。丁寧に付き添ってくれますし、いつでも相談できるので、わからなくて途方にくれるなんてことはありません。

ただし、必ず登録できるわけではありません。今現在の体が移植手術を受けることができる体かどうかを検査して、それをパスしなければなりません。

検査自体は簡単です。血液検査とCT検査をするだけです。問診をした後血液検査をして、後日CT検査を行いました。

CT検査については造影剤を使うかどうかが問題になります。なぜなら造影剤は腎臓に深刻なダメージを与えます。腎不全になってしまってる患者はそれ以上悪くならないという理由で使うことを推奨してくると思います。使った方が断然検査が正確・精密に行えるからです。

しかし、僕は腎臓の働きが2%だとしても、2%働いているのであれば、それを失いたくありませんので、造影剤の使用は拒否しました。もちろんそれでも登録はできます。ただ、いつかは造影剤を使ってした方がいいと言われましたし、僕もそう思います。

検査をクリアすれば、後は病院がネットワークに申し込み書を送ってくれます。ただし、申し込み書には本人記入欄と透析を受けている病院の主治医の記入欄がありますので、それを書いてもらう必要があります。

それから最初の登録料を払えば完了です。この登録料は非課税の場合免除される可能性があります。僕も免除されました(世帯の課税証明や住民票が必要)自分もそうかなと思う人はコーディネーターかネットワークに相談してみるといいですよ。

ただ、僕の場合体重が現在100キロ越えています。これでは手術を受けられないそうです。全身麻酔のリスクが高すぎるのが理由です。医師からは70キロ代までのダイエットを命じられました。

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必要経費

最初、移植を勧められたとき、僕の中で数千万かかるイメージがありましたので、そんなの受けられるわけないと思ってました。

しかし、安心してください。そんなにかかりません。

まず、検査の段階でかかったのは、診察料と血液検査が保険適応外なので1万円程かかりました。でもそれだけです。

そして登録料は3万円です。それと毎年更新料として5千円かかります。しかし、この費用は非課税世帯や生活保護世帯であれば、免除されます。手術までかかるのはこれだけです。

いざ、手術になると、コーディネート料として10万円と医者が亡くなられた方のところまで腎臓を取りに行って、病院に持ってくるまでの交通費を実費で払います。都道府県単位で移植するらしいので、そこまでの多額にはならないのではないかと思います。移植する病院で亡くなられたら、かからないですし。

まとめると、登録から手術までかかるお金は15万円前後と入院費です。想像よりもはるかに安くないですか?確かに出費としては大きいですが、移植手術のイメージとしてはもっとかかると思っていたので、僕は安心しました。

移植への流れ

・ネットワークへの登録

・年に一回の受診と更新

・移植手術

注意点

10年〜15年まち、やっと順番が来た時にそのチャンスを逃すかもしれないのです。

まずは手術の連絡が来た場合、手術をうけるかどうかの返事は30分〜1時間で返事をして、その日のうちに入院しなければならないそうです。実質海外旅行などは難しいのかなと思いました。プライベートジェットがあるなら別ですが。

それと手術を受けられなくて、逃す時もあるそうです。

例えば仕事で休めないとか、風邪をひいて、受けられないとかもあるそうです。人工呼吸器を付けるときに喉がはれてるとつけれないそうです。それと心の準備が整わないなどが主な理由です。

せっかく何年も待って、そのチャンスを逃さないためにも日ごろの自己管理がとても大切ですね。

術後は新しい腎臓を体が拒絶し攻撃しないように抵抗を弱める薬などを一生飲み続ける必要があります。これをさぼるとせっかく移植した腎臓をだめにしてしまいます。

まだまだ日本では移植に対する気持ちのハードルが高いです。もし、少しでも死後に他の人に協力してもいいかなと思って頂けるのでしたら、ドナーを検討していただけるとうれしいです。僕も他の臓器は元気なので、自分が助けてもらえる分、恩返しが出来ればなと思っています。