1人旅・旅行

原付で東日本1周した話 その2

こんにちは。じんぞー日記にお越しいただきありがとうございます。じんぞーです。

今回も大学の夏休みにスーパーカブで東日本1周した話をします。

2日目 新潟〜秋田

前日新潟についた僕は朝起きてみると、背中から肩にかけてのハリがとんでもないことになってました。ついた日の夜には手のしびれがとんでもないことになっていて(グローブは持っていたのですが、初日はつけていませんでした。)今度は背中か、とげんなりしていました。

朝食をすませ、いざ出発!したのはいいのですが、なぜか目的の幹線道路に乗れず、ずっと新潟駅前をぐるぐるしていました。多分30分以上いました。

ようやく目的の道路に乗れて今度こそ出発!

順調に走りまくります。ひたすら走ります海岸線を。原付では東北の険しい山越えは難しいので、ひたすら海沿いを走ります。東北の日本海側を走っていて、ほとんど全くと言っていいほど車が通りません。すごいさみしく一人ひたすら走ってました。遠くの方に雨雲を見つけ、ひたすらこっちに来るな!と祈りながら走ってました。

山形に入り、山形はほぼノンストップ。一度山の中で休憩所ではなさそうなよくわからない施設で勝手に休みました。

酒田市を通り、少し感動しながら(甲子園で酒田の高校をよく見るので)秋田へ早々入ります。新潟の長さに比べたら山形は短くて助かりました(笑)

秋田に入った時はまだ昼下がり。これは時間的に余裕で秋田市に着くので、ゆっくり観光でもしようと思ってたのが、甘かったのでした。

北上していくうちに少しずつ道が険しくなり、何とか走っていました。原付を休ませるために道の駅に入りました。これが間違いでした。一服して、ある程度休んだので、出発しようとしたとき地元のおじさんらしき人が話しかけてきました。そのおじさんは自分はこんな旅行をしてきたという話をしていました。最初は僕もなんかこういう地元の人との出会いもいいな~なんて聞いていましたが、だんだんとこのおじさんがヒートアップしてきまして、なかなか解放してくれません。なんとそこで2時間話続けられました。昼下がりだったはずがすっかり夕方。薄暗くなってきています。気の弱い僕は話を遮ることができずにずるずるとこんな時間まで付き合ってしまいました。皆さんも気を付けてください。その長話は他人に大変迷惑をかけているかもしれませんよ(笑)

ちなみに当時僕がつけていた旅の記録にはこう書かれています。よほど腹立ってます。

「おっさんの話は全然面白くなかった。想像してくれ、道の駅にいたおっさんよ。バイク、自転車、徒歩で旅している者に長話は禁物であるのは常識だろ」

薄暗くなり、あのくそじじい!と悪態をつきながら秋田市へ急ぎます。

途中海沿いを入っているとき、夕日が海に沈みそうになっていました。そのきれいさに思わず、バイクをとめて、もう日没前にはつかないので、どうせならということで、夕日が落ちきるまで見てようと思ったら、今度はスズメバチが僕にまとわりつきます。逃げても逃げても追いかけてくるので、夕日はあきらめてハチに追われるように出発。

それでも距離的には大した距離ではないので、すぐにつくだろうと思っていました。

ところが、道がどんどん険しくなり、夕方の帰宅ラッシュのせいで道が狭いのに交通量が多く、原付に無理をさせてしまいました。その結果オーバーヒートで完全にエンジンがかからなくなりました。

どうしようもなく道端でエンジンが冷えるのを待ちます。完全な山の中でひとりどうすることもできず、立ち尽くします。あれだけ走っていた車もラッシュの時間が過ぎて、まばらというかたまに2台くらい連なってくるくらいです。街灯もなく、木々に囲まれすっかり闇の中です。周りに家もなく、何も見えません。遠くに自販機の明かりがポツンとあるだけです。

そんな時道路を挟んだ向かい側の歩道に対向車のライトに照らされるたびに何かキラキラと光るものを見つけます。なんだろうとよく見ると小さな供養塔がキラキラ光っていました。僕は背筋が冷たくなったので、とにかく唯一の明かりである自販機までダッシュしました。

同時期に富山から北海道にツーリングをしていたバイトの先輩にメールをして、慰めてもらいつつ、エンジンがかかるようになるのを待っていました。

何とかエンジンはかかるようになり、安心して走り出すとまた止まります。また休ませて、走ってまた止まって、また休ませてを繰り返し、何とか秋田市にたどり着けました。

あのおじさんがあんな長話をしなければ・・・なんて思いつつ秋田にいる高校の同級生に連絡をしてもつながらず。。。残念!